Vol.45 HAPPY LUNER NEW YEAR 4700!
−チャイナタウンでお正月


■2ND CHALLENGE
2月11日JFKに到着。昨年11月以来2度目のニューヨーク。前回はテロ余波&アメリカン航空の事故直後で厳戒態勢の中の滞在。その季節は紅葉も最盛期で美しく、これが昨晩は封鎖されたというマンハッタン島?という事が信じがたい、歴史の光陰をしみじみ体感させられた思い出深き旅。

その強烈な印象もさめやらず、訪米した今回は単純にイベント観光。「中国迷」でもある私は、特に「福」とか書かれた春節グッズ等が大好き。ずっと旧正月を見たい!という念願はあったけど、何分大陸での旧正月は観光は不便そう。それにまだまだニューヨークに夢中だし、ってとこで一挙いいとこどり決行。

そういえば、エアの中でも隣は礼儀正しい、若い中国人男性。「ニューイヤーですね」ってお話すると、そうそう、とニコニコ。以前は大陸の男性って、個人の収入により体型や服装が極端に異なって見かけられ、普通っぽい人は海外で見かける機会も少なかった気がしていたけど、最近は変わってきたなぁ、と薄学な自分の率直な感想。さて。WTOにも加入して眠りから覚めた感のある中国だけど、ニューヨークのチャイナタウンの様子はどうかと好奇心いっぱい。今後の両国関係も興味深いし。
■NEW YEAR EVE
午後4時頃、ホテルのチェックインも早々に、メトロで「CanalSt」へ。新年は翌日の2月12日から。本日の2月11日は所謂「大晦日」。街は歳末の買出しでごった返し。花や魚、野菜、果物等街頭でも叩き売り真っ最中。Mott St.の中の商店街も、もう新年用の商品やウィンドーディスプレイに模様替え済。春節グッズも沢山。見てるだけで楽しい。新年の暦はLUNER NEW YEAR4700ということで、日本と同じく午年。一軒一軒、店内を物色しながら、お散歩。途中Mott St.入り口付近にあるベーカリーでお茶。コーヒーとクリーミーな味付けのチキン入りの肉まんセット、1ドル50セント也。機内食で疲れた胃に楽。再度出発。チャイナタウンというものの、ベトナム料理やタイの雑貨やさん等ストリートは多国籍。ウィンドーの中の北京ダックを、北京の某○○徳とどちらが美味しいかなと眺めつつ。

長時間のフライトの疲れもあり、本日の散策は終了。
■NEW YEAR DAY
ネットでチェックしておいた情報では、午前11時からパレードがあるとのこと。午前9時に「CanalSt」到着。意外と静かで、お店も開いてないし、人影もまばら。詳細のスケジュールを知らなかったので、人影が出てくるのを待ちがてら、朝食。空いてる飲食店が見つけられなかったので、マクドナルドへ。中はチャイニーズでいっぱい。インテリアも中国風。バレンタインデーが近いせいか、壁に飾った花の絵が描いてある額に「情人」の文字。下にしっかり「LOVER」と但し書きがあって、可愛い。

しばらくの休憩の後、Mott St.へ。「美東佛教研究総曾」という建物の入り口に人々が吸い込まれて行く。一緒に入ってみると、皆お線香を上げて仏様にお参りする、日本でもよくある光景。周囲に倣って、お参りする。御神籤もあり、1ドル払ってつまむ。英語で書かれてた内容は内緒。

外に出ると、ポリスの一団が警備を始めていた。本当にこの国のポリスは勤勉で心強い。パトカーの後ろには「In Their honor-September11,2001」のステッカーがペタリ。

さてメインイベント「パレードどこから始まるのかなぁ」と思っていると、ガラガラと貨車の音。振り向くと若者が獅子の頭を摘んだ台車を乗せて走ってくる。「らっき!」と追っかける(ワタシお祭りの取材経験多いので、この辺は敏感。気配は万国共通です♪)。集合場所らしい建物の前で止まる。「CHINATOWN COMMUNITY YOUNG LIONS.INC」という組織らしい。人々は建物の中で準備しているよう。街の子供たちは、お祭りにはしゃいで、きゃらきゃら楽しそうに遊んでいる。これも良く見たことのある光景。

時間が来て獅子頭を持った人や胴体を持つ人、そして太鼓を持つ人々が出てきた。KIMLAU SQUAREという広場に向かう。沢山の人々が集まっている。新年式典の舞台が整えられていて、NYC及びCHINATOWN COMMUNITYや式典に協賛している民間企業の役員が顔を揃えていた。他の獅子団も沢山いて、私がついてきた一団とは別に各コミュニティから来ているようだった。短い演技の後、式典が始まる各団体の代表がそれぞれ新年の祝辞を述べ、NYCの幸を祈る。そして獅子舞の競演。各団体それぞれ演目を披露したあと、合同で舞台に向かって餌を食い取る演技。(お偉いさんが釣竿にキャベツを吊り下げ、獅子がそれに喰らい付くという内容)

この集合演技が終わった後、各獅子舞は舞いながらタウン中のストリートを練り歩いた。獅子頭、及び胴体の中に入っているのは大抵20代近い若者。裾のあたりは子供が担当していて、先頭の先輩の動きについていくので大変そう。だけど裾のあたりを担当するのもかなり名誉職らしく、健気に一生懸命頑張っていた。そして、その裾を持つ子供を憧れの目で見つめる、次代の裾持ち担当者の、さらに小さな子供もいたりして、最近日本でなくなりつつある「結」という言葉をふと思い出してた。アジア、特に中国文化に触れるとよくこういうことがある。全く知らない筈なのに、どこかで自分の中の遠い一部記憶が検出されてきて、出会ってしまう。どんな異文化の中にいてもさえ。とても不思議ことだけど。

もちろん街には、獅子舞に参加してない幼い子供も沢山いた。皆とてもお洒落に正装していた。この子供たちが成人したころ、ニューヨークは中国はどうなっているのだろう。リトルイタリーを侵食してしまったというくらい大きくなったというチャイナタウン。もしかしてマンハッタンの半分くらいチャイナタウンになってたりして、なんてにんまり想像してしまった。

延々と獅子舞について行って街歩きが続く中、途中タウンを後にした。あとはマンハッタン中を歩いていたけれど、時々すれ違う人に「HAPPY NEW YEAR!」と祝福された。なんだかとても可笑しくて。だけど悪くない気分だった。

  



Another New York Vol.45
HAPPY LUNER NEW YEAR 4700!
-チャイナタウンでお正月-
Text by SUNNY
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