Vol.49 NY和太鼓コンサート2002


5月5日(日) 快晴
 朝のマンハッタンは少し肌寒く、ヒルトンホテルのロビーに集合した面々はハッピの上に上着を着ている。とうとう、その日が来たのだ。「NYの人たちを励まそう」をコンセプトに、日本各地からたくさんの和太鼓の団体がボランティアとしてやってきた。私は、残念ながら奏者ではない。主人と子供たちのスタッフとして参加している。でも、気持ちは一緒だ。日本の音を聞いて、日本人もNYに来ているんだよと知ってもらいたい。

 バスでセントラルパークへ移動する。休日の公園は、マラソンする人、犬の散歩に来る人、様々だ。太鼓を準備していると、ニューヨーカーに声をかけられる。日本から用意して行った英文のパンフレットを配る。役に立ってくれたかな。徐々に人も集まり始め、最初の演奏が開始される。座り込んでリズムを刻む人、一緒になって叩く真似をして踊る子供。いまだ、ここにいる事が夢のようだ。今日はパレードが多く行われたようで通りすがりながら大勢の人に見てもらえて幸せだと思った。

5月6日(月) 快晴
 今日は場所をバッテリーパークに移して演奏。大きなトラックの荷台を開けて、簡易舞台にしている。自由の女神を観にフェリーに乗る人が、音につられて集まってきた。高校生の団体も自然に吸い寄せられて来た。ホテルからバッテリーパークに移動する時に、バスからグランドゼロが見えた。車高の高いバスだったので脇の道を走りながらよく見えた。ポッカリ空いた大きなふたつの穴が印象的だった。NYにいて、あの惨事を経験した人は、ここは見たくないと言う。どれほどの想いがうずまいているのか。せめて少しでも慰めに、太鼓の音が届けばいいと思う。

5月7日(火) 曇り
 おみやげに、路上で売っていた額縁に入った写真を買った。ツインタワーの後を、2本の光が受け継いでいる写真だ。観光用であるとは思いつつ、でも、ここでしか手に入らないぞと買ってしまった。帰ったら早速玄関の壁に飾る。私にも、家族にも、とても貴重な経験だったと思う。そしてたぶん、リゾートに行くのとは違う物を「NY」だからこそ手に入れてきたとそう思う。

東京江戸川 なぎさ太鼓
http://www.f5.dion.ne.jp/~ryo_koma/nt-top.htm

  



Another New York Vol.49
NY和太鼓コンサート 2002
Text ありす
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