Vol.54 NYCマラソン、4つのお楽しみ


NYCマラソン・エキスポ
 参加ランナーは自分で必ずゼッケンやタイム計測用チップ(シューズに装着する)を受け取らなければなりませんが、受け取り場所となっているのがマラソンエキスポです。必要な物だけでなく様々なオマケが入っている「お楽しみ袋」状態のゼッケン入りバッグを受け取ると、「いよいよマラソンなんだ」という実感が沸いてきます。
 その後はロゴグッズ満載のお店でお買い物したり、様々なスポンサーのブースをはしごして「サンプル」を沢山頂いたり。エキスポ会場を後にするころにはNY滞在初日にして早くも大きな荷物を抱えて・・・という状態です。

インターナショナルフレンドシップラン
 マラソン前日の朝、国連広場をスタートして約4マイル走るファンラン・イベント。 この楽しさ抜きにNYCマラソンは語れない!と言う感じです。
 42ND STREETから6TH AVE.を北上してセントラル・パークのゴール、という本番よりさらに目抜き通りを走ることが出来るということもさることながら、とにかく楽しんだもん勝ち!のイベントなので工夫を凝らした姿で走る人が沢山です。
 私たち姉妹はレアル・マドリーのレプリカユニで揃えて走りましたが、スペインの人々からたくさん声をかけていただいて、一緒に写真撮ったり(しかも走りながら!)しました。ただ、スペインの人々がみんなレアル・マドリーのファンではもちろん無いわけで・・・。最大のライバルチーム、バルセロナのファンと思しき男の人々からはいじめられました(もちろん笑顔で、ですけどね!)。スペイン語はよくわからないのですが、「バルセロナの方が強いもんねーだ!」とでも言ってたのではないでしょうか。とにかくモテモテなのは浴衣姿の女性軍。同じマラソンツアーの中に写真&キス攻めにあったぁ♪って喜んでいる方々がいらっしゃいましたよー。 お国柄なのか、団体で大声あげて騒ぐのはオランダの人々。叫ぶは歌うは朝から大騒ぎでした。
 さて、セントラルパークにゴールするとお待ちかねの「朝食」が配られます。中身はベーグルにバナナとヨーグルト。ひと走りした後の朝ごはんはさらに美味しくいただける、というわけです。

もちろん、ニューヨークシティマラソンそのものです
 マンハッタン島からは遠くにかすんで見えるベラザノ・ナロー橋。ニューヨークシティマラソンは美しい橋をスタートにニューヨークの5つの区を全部回るという楽しいコース(楽な、コースではありませんが)です。3万人のランナーが3つのスタート地点に分かれて大砲の音と共に一斉に走り出します。
 長い長い最初の橋を渡ってブルックリン区に入るともう沿道には応援の人々が沢山。ヒスパニック系の応援はとにかくにぎやかで元気になる!って感じ。
 一方、黒づくめの服に黒い帽子、長いおひげのユダヤ人街の人々。なんでも、感情を表に出さないのが特徴だとか。無関心を装いながらもなんとなーくぞろぞろっと沿道に出てきてランナーを見ている光景がそれはそれで面白いんですよね。そして、子供たちは着ている服は一様にダークカラーなんだけど無邪気な表情で応援してくれます。
 クイーンズボロー橋は中盤の一番の辛抱どころかも。橋の上なので応援の人も無く、ランナーもみなもくもくと無口になって走ります。 ところが、橋を降りるスロープを走っていると「ワーーー」という響きが聞こえてきて、それがどんどん大きくなっていく・・・。道路までたどり着いたときに目にするのは2重3重の人垣!ものすごい大声援です。広い道の両側にまさにびっしりと。1stアヴェニューのまっすぐな道を走る時の感激は本当に言葉では言い尽くせないほどのものです。
 それからブロンクス区を回ってもう一度マンハッタンに戻ってハーレム地区を通りすぎればいよいよゴールのセントラルパークが見えてきます。公園の中も結構なアップダウンの連続ですしもう足は痛いし、辛いよぉ・・・という感じなのですが本当に途切れることない大声援が背中を押してくれます。セントラルパークの南をぐるっと西側へユーターンする形で北へ走ってゴール! ねぎらいの言葉とともにメダルをかけてもらいます。その後寒さよけの巨大なアルミホイル(!?)状のマント肩からかけていただいて、あー完走したんだぁと喜びに浸ったのでした。

翌日のNEW YORK TIMES
付録紙面「THE MARATHON」に正式記録と共に完走者全員の名前が掲載されます!沢山の名前の中から自分の名前が見つかるとまた嬉しさがこみ上げてきますよー。

NYCマラソンはまさにNYの為のマラソンじゃないかなぁって思わずにはいられません。 200万人とも言われる沿道の人々は自分の知り合いの応援だけじゃないはず。街を上げて走る人々を応援したり、給水などのボランティアに参加したり、この大会を大切に思っていて下さってるのだと感じます。そんなNYCマラソンに参加できたことを誇りに思いますし感謝の気持ちでもいっぱいです。

ところで、マラソンやってるとかって言うと「すごいわねー」と言われることが多いのですが、特別な人しか成し遂げられないことだなんて全然思いません。 もちろん少しは準備は必要ですが。でも、あのNYCマラソンをもし沿道で見たら「次は走ってみたい」って思うのでは?なんてね。だって応援されたり、ゴールした後「おめでとう!」ってメダルかけていただくのって嬉しいですよー。
JOJOさんも是非一度! 
2002.11.10

  



Another New York Vol.54
NYCマラソン、4つのお楽しみ
Text ROKO
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