Vol.81 2008さよならヤンキースタジアム
来シーズンに新しく生まれ変わるヤンキースタジアム。
86年の歴史のある球場が今シーズンで最後のせいか、旅程が決まってもチケットが取れない、もしくはたまに出てもコストパフォーマンスがイマイチで購入を躊躇していた。
諦めずにトライし、手続きのヘンなパスワードを叩いていたある日、ネット裏BOX4の席が出現。
シーズン初めからソールドアウトで、チケット保持者しか入れない前のエリアに行ける席。
今まで「いいなあ」と憧れていた席。
価格も高額なので一瞬迷ったが、最後の現ヤンキースタジアムだ運命だよ、買っちまえ!
購入のクリックした後で、あー、サーチャージも高いのに・・・、としゅんとなる小心者。
しかしここから一気に旅への期待のテンションは膨らむ

夏のバーゲンで、地元のアクセサリー屋、ぺ○で半額で遭遇。
生観戦用に購入。
贔屓選手、ジーターの背番号。
ウチのヤンキースマガジン折込みポスターのジーター。
ちょっと実物よりオトコマエ度低いかも。
8/28
ANA便で到着、早い午後にホテルにチェックイン。
TVのYESでヤンキースvs.レッドソックスを放送を、つい観てしまう。
岡島が打たれてヤンキース勝利、やっと出かけられる(すまん岡島)。
8/29 生観戦 ニューヨークヤンキースvs.トロントブルージェイズ
17:00 Will Callの窓口に並ぶが列が動かない。
前の人に聞くと、「10分位前に窓口の人が突然いなくなった」とのこと。
ここは日本ではナイ・・・、隣の窓口の列に移ってチケット受け取る。

4番ゲートから入り通路を抜けるとぱぁっと球場の眺めが開ける、このわくわくする瞬間が一番好き。

チケットを見せて、今まで行けなかった鎖の向こうの未知のエリアに足を踏み出す。
バッティング・プラクティスが近い!うっとりして釘づけ・・。
サイン用に一応ペンとボールを持参したのだが、さらに立ち入り禁止の最前列に阻まれ届かない。
ああ、お子ちゃま達ですらリベラにボールを投げてサインをもらっているのに、あそこまで投げられる・受け取れる自信がなくて断念。
この時ほど自分のドン臭さを呪ったことはない。

サインに応じる松井。
復帰できて良かったね。

17:40 バッティングプラクティス終わり、座席を確認。
うわぁ、さすがにいい眺めだ!
NとYの重なったロゴが近いよ!

ドリンクホルダーがあり、注文メニュー(金額は同じ)
と車の手配用紙が入っている。
他の席と同様、売り子さんも来るよ。
試合開始までショップのチェックと晩メシ調達。
通路が今までで一番混んでいる、人が多い気がする。
最後の晩餐は今まで食べた中で一番お気に入り、カールズステーキのフィリーチーズステーキ。
思いは同じか、ここには一際長い行列。
店員の殺気立った“NE〜XT!”に怯え(日本ではナイ・・)、ドリンク忘れた。
せっかくだし、席でビール注文してみよう。

チーズと薄切り肉のコラボが美味い。
19:05 試合開始、先発は故障から復帰のパヴァーノ、この人を今シーズン見るとは思わなかった。
相手はバーネットだし大丈夫か?
今シーズンは弱いヤンキースだが、まだポストシーズン進出の可能性はあるぞ。
今日は勝ってくれ。

ここんとこチャンスに打てなくて、早くも選手紹介時からホームなのに軽いブーが飛ぶA-rod。
そのため護衛付きで来場し、バッティングプラクティスもパスらしい。
オーラはやっぱりカッチョいいのに、昨年のMVPコールの嵐とのあまりにもの
違いに胸が痛む・・・、が、何でこんな年俸30億選手に同情せにゃならんのだ!?
ファンに心配されてどうする?頑張ってくれ、超スーパースター。

打席のジーター。
今までで一番近い。

雨がぱらついてきたのでレインコート(ポンチョ)購入。
しかし、貧弱Bodyに着るとマヌケなピンストライプのイカのようになってしまう。
「それ売ってたの?いいねー」と後ろのオッサン。
「ウン、$10だよ」(後日、ミッドタウンのショップでは$6.9だった)。
雨はそのうち止んでほっとした。
一度食べてみたかった「私を野球に連れて行って」の歌に出てくるクラッカージャック購入。
キャラメルコーンとポップコーンの合いの子のようなお菓子。

ヤンキースが2-1でリード、8回からテーマ曲が流れて
クローザーのリベラ登場。
(※2005の誤植訂正:曲名はEnter Sandmanです、ごめんなさい。)
イニングまたぎでリベラが締めて2-1でヤンキース勝利。
この選手の偉大さを再認識させられた試合だった。
この席からは出るのも楽チン。
シナトラのNYNYが流れて笑顔のみんなと帰る幸せ。
後日ショップで購入したグッズ類。
野球ド素人がヤンキースファンになってから今まで8試合生観戦し、幸運にも7勝1敗。
2005年松井の400号HR試合を観たり、2006年さらに松井の手首骨折からの復帰試合にも遭遇し
インタビューを受け、テレビや新聞に出たりしたことも印象深いが、何より心に残っているのは
この球場での一期一会の人々との交流。
席を探していると親切に教えてくれ、お気に入りの選手について話し、得点でハイタッチをしたこと。
名物お爺さんフレディから「フレディ通信」をもらい一緒に写真を撮り鍋底を叩いたこと。
今回のスペシャルな席での生観戦は、そんな色々な思い出の集大成の記念になるものだった。

2008.9.21ヤンキースタジアムで最後のゲームが行われ、キャプテンのジーターの素晴らしいスピーチ(ファンであることを改めて誇りに思った)に恥ずかしながらちょっと涙した。
翌日、ヤンキースタジウムのゴーストは奇跡を起こしてくれず、ヤンキースのポストシーズン進出は消滅した。
パリのオペラ座のように新旧両立は無理でも、最終ゲームでカウントダウンの1がForeverに変ったように、2009年新ヤンキースタジアムが伝統とファンの思いを受け継ぐことだろう。
愛する街での年に一度の生観戦が、生きるチカラを与えてくれる。
来年はどんな球場で観戦できるのかな?
また楽しい出会いが沢山ありますように。
そして来年はヤンキースがワールドチャンピオンになれますように。

くらら
2008/10/12





Another New York Vol.81
「2008さよならヤンキースタジアム」
Text by くらら
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