Vol.02 ニューヨークの治安と旅のヒント(2002年春)


メトロポリタン美術館 実は昨年9月11日のテロ前、あまりにもにニューヨークの治安がよくなったからと、友人同士「油断しているから気をつけたほうがいいかもしれない」という会話をしていました。
 空港のセキュリティーチェックはあってないようなもので、IDを忘れた私が国際線のターミナル内まで入れましたし、当時ボランティアをしていたメトロポリタン美術館ではセキュリティーの人間があまりにも少なすぎ、駐車場からの入り口には誰も立っていないことがあり、あれ程巨大な公的な建物の警備があんなものでいいのだろうかとなんとなく気にはしていました。
 当時のニューヨーク市長(ルドルフ・ジュリアーニ)は、いざ治安がよくなると、警察に権力を与えすぎるとしてヒットラーに例えられて嫌われ、ゴシップ記事はいつも彼の私生活について書きたてていました。皆が警官を嫌い、消防車の音に文句を言い、政治に関心を失い、世界にまるでニューヨークしかないかのようになっていました。

 今のニューヨークは長い悪夢から起き上がったかのようです。殺人事件を含め、全ての犯罪が軒並み30%以上減少し、ニューヨークを守った警官への好感度はいつも最低だった黒人層でさえ90%近い支持率です。改められたセキュリティーシステムに、市民の協力もあって、今やニューヨークは世界で一番安全な街のひとつになったかも知れません。

 でも、です。たとえ犯罪が1万人に1件となっても、あなたがその1件になってしまうかもしれません。また、観光客目当てのスリや詐欺の数は以前と変わっていないようですから、要注意です。私がB&Bのお客様にいつも話すのは、「日本でしないようなことはここでは絶対にしない。」ということです。
 旅行中は興奮状態にあって、ついつい普段だったらしないようなことをしてしまいがちですが、「これ日本だったらやっているかな?」と考えて行動してください。「アメリカだから」という考えは大体において間違っているものです。でも必要以上に小さくなって、旅を楽しめなくなってしまっても残念です。

 たとえば、ディナーに行く服装で5番街で買い物をし、有名ブランドのロゴ入りの紙袋をいくつも持って、さらに夜食の買い物のショッピングバックを持ち、夜の12時に歩いて帰る・・・ようなこと、日本ではしないと思います。まず一度にそんなに買い物しないし、した場合は早めに帰ってくるはずです。荷物が多かったら一つにまとめるとか、一度ホテルに置きに帰るとか、タクシーを拾うとか、無理する前に一度考えてみてください。予定したところを皆回れなくても、失敗したと思うことはありません。

 それよりも、ニューヨークを去る時、ニューヨークを好きで、また帰ってきたいと思っていてほしいのです。



 B&B-The One Hundred のオーナーのYOKOさんから頂いたメールを掲載させて頂いています。さあ、ニューヨークへ! JOJO

▼ YOKO's Profile
ブルックリンにあるB&B、ザ・ワンハンドレッドのオーナー。アジア、中東、アフリカ、ヨーロッパを旅した紀行画家。

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Brooklyn, NY11217 Vol.02
Text by YOKO

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