Vol.09 タクシーでトラブルにあったら。(その後)


 このところ、以前のようなひどいトラブルは耳にしませんが、相変わらず白タクは空港で声をかけてきているようですし、少し遠回りしたりすることはあるようです。

 しばらくまえに、うちにお泊りになったお客様が15ドルほど通常より多めに請求されていたので、迎えに出たときに運転手に文句を言ったところ、少し失礼な態度だったので、すぐに控えの紙にあったサイトに行ったところ、クレームをつけることができました。(英文)

その後、翌日にこちらに電話が入り説明があったのですが、それによるとタクシーなど公共の乗り物によるトラブルの際、苦情を処理する簡易裁判のようなものが行われるそうです。当然、被害にあった本人とタクシー運転手がそこで立ち会って証言するわけですが、クレームが事実とわかると、その場で相手の運転手に、かなり厳しい罰が下されるそうです。場合によっては罰金、ライセンスの取り上げも含む裁定がくだされるので、本当にひどい被害にあわれた場合は、せっかくのニューヨーク滞在ですが、これに数時間を費やすことで相手に罰を下すことができます。

それ以来、少々料金が高い場合は「ここにクレームをつけるよ」というのですが、「じゃあ好きな金額だけくれればいいよ」と結構どの運転手もすんなりと折れてきます。きっと私たちはこれまで文句を本気で言わなかったのかもしれません。本当は運転手も軽い気持ちでやっていて、日本人が黙って支払うのに実は驚いていたのかもしれないと思うようになりました。(もちろん、悪質な人はいますが、、、。)


 ところで私はこれまでニューヨークのタクシーにはかなりいい体験をしています。
中東系やインド系など、もともと自分が旅していた国の出身の方が多いせいで、ついつい懐かしくなって話しかけ、意気投合して料金をまけてもらったり、貴重な情報を教えてもらったりといったことがありました。

移民の運転手は、話してみれば努力家で、家族思いの人が多いのです。安全になったとはいえ、時々お客に襲われることもある、長時間でリスクの多い仕事に着いて、自分たちの国とは比べ物にならないほど豊かで乱れたニューヨークの影の部分を支えて生きている彼らは、お互いに助け合って生きてゆかねばならないといった気持ちが強いようです。

これまで、どうしてもトラブルについてばかり書いてきましたが、これからは怖がらずに、どうか運転手に話しかけてみてください。英語が不自由でもお互い様です。

Where are you from?(どこから来たの?)と始めて、いろいろ質問攻めにしてください。彼らは聞かれることが、人間として話しかけられることが嬉しいのです。
(2002/11/01)
 B&B-The One Hundred のオーナーのYOKOさんに送って頂いたメールをこのコーナーでは紹介しています。

▼ YOKO's Profile
ブルックリンにあるB&B、ザ・ワンハンドレッドのオーナー。アジア、中東、アフリカ、ヨーロッパを旅した紀行画家。

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