NY Loves You.

  Eat a Bagel !
 ニューヨークの朝食といえば、安くて、美味しくて、腹持ちがいい、ベーグルで決まりです。ひとりでも気軽に入れて、その場で食べれるバジェット・トラベラーには強い味方です。
 最近、日本でもみかけることの多くなったベーグルですが、あの表面がカリッとしていて、中はモチモチっとした独特の食感はニューヨーク各店の足元にも及びません(僕の大好きなスターバックスでも、ロックス(スモークド・サーモン+クリームチーズ)が食べられますが、食材の水分を吸ってもっさりとしたあれをベーグルと呼ぶことは残念ながらできません...)。ぜひニューヨークに行った時にはベーグルに挑戦して下さい。

 ベーグルは19世紀末から20世紀初めにかけて移民してきた、アシュケナージームと呼ばれる東ヨーロッパ系ユダヤ人たちによってアメリカに伝えられました。特徴であるもちもちとした食感と、コシのある歯ごたえは、オーブンで焼き上げる前に沸騰したお湯で2分間茹でるところからきています。油を使わない、低カロリーのヘルシーさがうけて、健康志向のニューヨーカーの定番朝食メニューになっています。Ess-a-Bagel

 ニューヨークではいったいどんな味のベーグルが売られているのでしょうか。H&H Bagel EastではPlain、Sesame、Poppy、Onion、Garlic、Salt、Everything、Egg、Pumpernickel、Whole Wheat、Sesame、Cinnamon-raisinといった13種類ものベーグルが売られています。むろんそのまま食べても十分おいしいのですが、クリーム・チーズやチキン、サラダといったフィリング(中にはさむ具)をはさむことで、味のバラエティーは無限に広がっていきます。

 注文の仕方はいたって簡単です。まずは挨拶から。軽く右手を上げて気後れせず大きな声で、Hi!。まずは店内で食べるか、お持ち帰りか陽気な店員に聞かれます。店内で食べる時には床を指差してEat in、お持ち帰りの場合はドアを指差しTo go。次はベーグルの種類とフィリングを選びます。落ち着いて、壁に貼られたメニューから選びましょう。ショーケースを覗き込み、フィリングを決めます。美味しそうなものを指差し、This one,please.とかOver there,please.でOKです。これは予め列に並んでいる間に選んでおくといいですね。ベーグルは軽く焼くこともできます。その時はToastedと言ってみてください(軽H&H Midtown Bagels Eastく焼いたベーグルにクリームチーズを塗って食べるとこれまたおいしいです)。

 僕が好きなベーグルはエブリシング(ごま+けし+にんにく)にスカリオン(洋長葱)入りのクリーム・チーズをはさみこんだもの。これに飲み物はトロピカーナのオレンジ・ジュースのパルプ入り。食後に新聞を読みながらニューヨーク・コーヒーをのんびりと飲むのが、僕のお気に入りです。

 ベーグルとフィリングのどんな組み合わせが、皆さんはお好きでしょうか。無限の組み合わせがあるので、お好みの組み合わせが見つかるまで、ぜひ色々とチャレンジしてみて下さい。
Ess-a-Bagle ミッドタウン店ハンド・メイド・カットにこだわったベーグル!
Ess-a-Bagel
・831 3rd Ave. (bet. 50&51 St.) ・359 1st Ave. (at 21 St.)
 Tel 212.980.1010          Tel 212.260.2252
 Hours/Mon-Fri 6:00-22:00
      /Sat-Sun 8:00-17:00
 CARD/NO

 この店の人気の秘密は機械で作ることが多くなっているベーグルを、頑固にハンド・メイド・カットで作り続けるこだわりにあります。ミッドタウン店(写真上)は地下に製造所を持ち、売れ行きに合わせていつも焼き立てのベーグルを提供しています。手作りのベーグルは他の店に比べて、皮は硬く、中はふっくらしていてちょっと大きめです。店員さんいわく、売れ筋はプレーン、セサミ、シナモン・レーズンの順で、2店あわせて1万から1万2千個のベーグルが毎日飛ぶように売れていくそうです。フィリングはとても豊富です。サラダ類やハムなどもはさめ、豆腐とクリームチーズでできたTofu Creem Cheeseも結構いける味です。
 店名の"Ess-a-Bagel"はドイツ語。英語では"Eat a Bagel"といった意味です。
H&H Bagels寡黙で頑固、ベーグル職人ここにあり
H & H Bagels
  2239 Broadway (at 80th St.)
  Tel 212.535.2360
  Hours/ 24 hours open
 ニューヨークのベーグルとしては少し大きく柔らかめで、よく噛むとほんのり甘い味がします。店には飲み物類はありますが、店員はちょっと無愛想でフィリングをはさむようなサービスはなく、イート・イン・スペースもありません。店内には頑固一徹、餃子もビールも出さず、味だけで勝負する職人気質のラーメン屋のような雰囲気が漂っています。週末の朝、レジの前には必ず小さな行列がいつもできています。味は間違いがありません。
 南隣(写真右側)はゼーバー一家が1930年に創業した高級デリのZeber'sです。ちなみにこちらで売られているベーグルはコロンビア・ベーグルのものでした。こんなに近いのに(笑)...。
46th Sts.(at 12nd Ave.)には秘密工場を持っているとか...。
H&H Bagels Eastイートインもできるようになってさらに使いやすく
H&H Midtown Bagels East
・1551 2nd Ave.(bet. E.80th&81st St.)
 Tel 212.734.7441
 Hours/ 24 hours open
 明るく綺麗な店内にはいつもにぎやかな声が飛び交っています。25年間変わらぬ味を支えているのは、血の絆で結ばれたファミリー・ビジネス。オーナーであるPerryAlexiouと妻のGeorgia、娘のDiane、息子のAthan、そして古くからの友人らが24時間惜しむことなく精力的に働いています。いまではH&H Midtown Bagels Eastのベーグルは全米250軒の小売店に供給されています。僕はここの甘味がある焼きたてのベーグルが3店の中では一番好きです。


NY最強の3店を徹底比較!
価格 営業時間 Eat in 店舗数 フィリング 大きさ Zagat
Ess-a-Bagel ¢ 65 6:00-22:00 120g 100mm 22.8.13.$13
H&H Bagels ¢ 75(税込) 24時間 × × 165g 120mm
H&H Bagels East ¢ 85 24時間 135g 105mm
ZagatのRatings(30点満点)はFood、Decor(雰囲気)、Service、Costの順

マンハッタンにはこの3店以外にもお奨めのベーグル・ショップがたくさんあります!
Columbus Bakery
474 Columbus Ave. (bet. 82nd & 83rd Sts.)  (1212) 724-6880
957 First Ave. (bet. 52nd & 53rd Sts.)  (1212) 421-0334
Murray's Bagel
500 6th Ave. (bet. 12th& 13rd Sts.)  (1212) 462-2830
Kossar's Bialys LLC
367 Grand Street (1212)877-4-BIALYS
http://www.kossarsbialys.com/
 H&H Bagels VS H&H Bagels East
 H&H BagelsとH&H Bagels Eastの間で泥沼の訴訟がおこっていると、CUBE New YorkはNew York Newsの中で伝えています。

 H&Hの名前は、創業者のヘルマー・トロ氏と彼の義理の弟のヘクター・ヘルナンデス氏のイニシャルからつけられたもので、創業以来順調な成長を示していたH&H Bagelだったが、1985年にあえなく倒産。アッパー・ウエスト・サイドの店はヘルマー・トロ氏が自ら買い取ったものの、アッパー・イースト・サイドは人手に渡ってしまった。
 しかし、ここへ来てアッパー・ウエスト・サイドのオーナーであるH.トロ氏が「H&Hは自分の名前であって、H&Hを名乗る限り、オリジナルのレシピに従って作ったベーグルが販売されるべき」と、H&H Bagels Eastに名前の変更を求める訴訟を起こした。これに対しH&H Bagels East側は店を買い取った時点で名前も買い取ったとし、H&H Bagelsを逆に訴え返したという。

 遠く日本にいては訴訟の結果はわかりそうにありません。これからのH&H Bagels Eastの名前の行方で、訴訟の結果がわかるかも...。
Text&Photo By JOJO