#06 ありがたやビジネスクラス 前編


ビジネスは快適
 NYまでは12時間前後のフライトになります。飛行機が嫌いな方もいらっしゃることでしょう。PIYOKO達はいつもビジネス・クラスを利用しています。ビジネス・クラスならギリギリ12時間程度の空の旅も耐えられます……ってのは真っ赤なウソです。スミマセン。

 当然、毎回毎回、格安航空券+エコノミーなワケで、ブルジョアな空気感はまったく感じられない、あのシート・ピッチと食事事情はいかがなもんでしょう……。東京→大阪の飛行機が片道で12,000円なのを考えれば、閑散期に5万円前後で成田→NY・往復のチケットが取れてしまうワケですから、多少の不便さは「我慢」しなければいけないことは大人として理解できますが。  とはいいつつ、PIYOKOは何回かビジネス・クラスに乗ったこともあります。初めてNYに滞在したときのことですが、帰国便はオーバー・ブッキングで、しかもチェックインも交通渋滞で遅れてしまい、ほとんど「乗れない」状態だったのに、逆転満塁ホームランで搭乗することができたばかりか、座席はなんと「夢の」ビジネス・クラ〜ス。今回の夏のNY旅行でも、またしてもビジネス・クラスに無料アップ・グレードされて、ビジネス・クラスを堪能して参りました。直接NYの食事情とは関係ないのですが、一般小市民PIYOKOから見たビジネスクラスを前編、後編のカタチで紹介させていただきたいと思います。

アップグレードの秘訣は「新婚さん」?
 今回ビジネス・クラスに乗ることができたのは、復路(JFK→成田)路線です。JFKでチェックイン待ちの行列に並びながら、アップ・グレードされている乗客がいないか、鋭くチェック。すると、「70歳以上のおばあさんを連れた家族旅行ご一行様、5人連れ」のうち、2人がアップ・グレードされたことにPIYOKOは気づいてしまいました。アップ・グレードの期待は膨らみましたが、この場合はおばあさんが不憫だったので人道的アップ・グレードだったのでしょう。私達がアップ・グレードされるのとはワケが違います。 結局、チェックインの際に「通路側でよろしく」とお願いしただけなのですが、「オマエらはMarriage(新婚さんって意味?)だろう?アップ・グレードしたから楽しんでくれよ。そのかわり窓側の席になっちゃってさー。通路側の席は取れなかったけど勘弁してくれよ。アッハッハ」と、一方的にアメリカン・ジョークをかまされ、状況がトントン拍子に進んでいくので「アップ・グレードってのは、ビジネス・クラスになったっていう意味じゃなくて、きっと別の特典ってコトでしょー」(?)と疑ってしまいました。ボーディング・パスの席順を見ても、ビジネス・クラスにしては後ろだし、エコノミーにしては前すぎるような……?席順だけではアップ・グレードされたのかどうなのか、判別不可能でした。

 搭乗時間になると「搭乗をはじめますが、ファースト・クラス、ビジネス・クラスのお客様からのご搭乗になります」とのアナウンスがいつものように流れます。うーん、自分たちがビジネスかどうかよくわかりませんが、とりあえず搭乗口に行ってみると、当たり前のようにボーディング・パスの半券を切り取られ、当たり前のように搭乗……。

ビジネスクラスとエコノミーの装備
シャンパンでひといき ボーディング・パスを頼りに機内を進んでいくと、果たして私達の席はかなり後方のビジネス・クラスでした。ビジネス・クラスの座席構成は左窓側2席、通路側3席、右窓側2席の計7席が一列となっています(エコノミーは一列10席)。つまりどの席に座っても、2人で並んで座るのならば、必然的に通路に出やすいわけです。窓側でも全然問題ナシ!前後のピッチ幅も非常に広く、女性の足の長さでは前の座席を蹴飛ばすことはできないほど離れています。そのため食事の時に使う折り畳みテーブルは「前の座席から倒すタイプ」が使えません。肘掛けから二つ折り状態で格納されているテーブルを、引き出して使用することになります。が、これは食事の時のみで、飲み物だけの場合は、グラスは別のトコロに置く場所が用意されていて、至れり尽くせり。

 足下にはビジネスの証「フットレスト」があり、長旅でもコレのおかげで快適に過ごせるスグレもの。むくんだ足には助かります。また、寒い機内で大活躍のブランケットも特筆すべき点があります。エコノミーでは長さも足りず、材質にしても「毛布ってゆーか、布じゃんコレ」的なものなのですが、ビジネスクラスでは「毛布」と名乗っても恥ずかしくないシロモノです。PIYOKOは寒がり&冷え性なのでこれはありがたいサービス(ていうか、エコノミーが寒すぎですよ〜)。

 優先的に搭乗後、落ちついて席でゆったりしていると、ビジネス・クラスにおいて一番最初の仕事が待っています。「冷たいシャンパンはイカガデスカ〜」と妙に日本語が堪能な白人男性アテンダントがシャンパンを振舞います。私達は格安航空券での無料アップ・グレードなのに、ここまでしていただくのは心苦しいのですが、せっかくのお酒ということで、もちろんおいしくいただきました。キリリと冷えたシャンパンをいただき、まったりとしているとエコノミーの搭乗も始まります。なんだかとても優越感にひたってしまうのですが、本来なら自分もこの中の一人だったワケなので、優越感はスグに申し訳ない気持ちに変わります……。

 さて、次の仕事は「ビジネス・クラスのアメニティーキット」をいただくことです。女性の化粧品ポーチ大のポーチがビジネス・クラスに座っている乗客全員に配ビジネスクラスのアメニティー・グッズられます。中身は歯ブラシ、デンタルフロス、マウス・ウオッシュ、保湿クリーム、ティッシュ、耳栓、アイ・マスク、機内履き靴下、などなど(画像をご参照下さい)。私達が乗った航空会社のエコノミーでは、靴下しか支給されません。エライ違いです。

 その後ヘッドフォンと機内食のメニューが配られます。ヘッドフォンはエコノミーのものに比べて、一回り大きく、人間工学的にちょっとだけ優れたものです。比べてみなければわかりませんが、きっと音質もちょっとだけいいのでしょう。  機内食のメニューのほうは、一回りでは済まずに二回りほども大きいばかりか、ページも多くなっています。メニューが大きいということは、比例して食事事情がイイということですので、PIYOKO達的には狂喜乱舞です。

 そういうわけで、ちょっとリッチな「ビジネス・クラスwith自分」という題名をつけたくなる写真を撮りたくなります。が、「ビジネスクラスにいるような人間」が機内で記念撮影をするのもおかしな行動なので、こっそりと、明るさが少なくても撮れるデジカメが大活躍するわけです。

 さて、いよいよJFKから離陸になり、NYともお別れ……。 滑走路へ向かうため、飛行機はのろのろとJFK空港内を回り込み、滑走路へ向かいます。JFKの滑走路脇では、例の事故で飛行することが禁じられているコンコルドが機体中いたるところ封印され、その姿をさらしていたのがとても印象的でした。デジカメで撮影したかったところですが、機体はすでに動き出しているので、精密機械を動かすことは禁じられています。残念ながら撮影はできませんでした。ビジネス・クラスのハード的なインプレッションはここまで。後編はソフト的内容のインプレッションにいってみようと思います。


 

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