#12 体にも気をつかう文化


●健康ブーム 中級クラス以上のアメリカ人においては、自分の健康を自分で維持することを求められています。こう書けば「あたりまえじゃ〜ん」と思いますよね?

 でもその言葉をよ〜く解読していくと、実は「体型も含めて」という意味だったりします。もっとひらたく書けば「太るヤツは、他の管理能力もそれなり」というふうに受け取られるのだそうです。さらに管理するのは体型だけでなく、成人病になってしまうのも、「太ってしまった」と同義語。 なんと厳しい管理社会なのでしょう!

 この傾向は特にニューヨーカーに見られる顕著な傾向だとか。例えば、早朝や夕方のセントラル・パーク。ジョギングするぞ、という気合いみなぎるウェアーに身を包み走っている白人達の多いこと多いこと。彼らからは「健康にならねば」という強迫観念、使命感がビンビン伝わってきます。そういう光景に慣れていない我々にはちょっとコワく感じるかも。

 しかしそこまでしても肥満大国アメリカです。みんなそれなりにダイエットや健康に取り組んでいるはず……。ということで、食べ物に関しては「ヘルシー」とか「脂肪分ゼロ」モノがおのずと推奨される、というか既に業界標準の合い言葉です。 90年代になって新しくできたレストランやカフェで出される食事の多くが、「ヘルシー・ブーム」の影響を大きく受けているので、「肉なら鶏胸肉かささ身」「でも肉は使わないほうがベター」「料理方法は蒸したりボイル、どうしても油を使うことになっても極力少なく」といったふう。 そういうわけで海外特有の「毎日コッテリ料理で胃が疲れた」といったことも、選択肢の広いNYでは少なくすることができます。日本人からするとありがたい、かな?

 さらに食料品のパッケージにでかでかと「ヘルシー」とか「脂肪分ゼロ」と書かれたモノには弱い!それも非っ常〜に弱くい。 しか〜し……! 私たち日本人はそんなマーケティングに騙されてはいけません。カロリーも脂肪分もチェックする術はあるのです。

 アメリカで売られている食品類は栄養表示が義務づけられています。ですから、脂肪分ゼロだろうが、ヘルシーだろうが、カロリー表示や脂肪分を見れば太りやすいモノかどうか一目瞭然。「脂肪分ゼロ」などのそのテの表示「赤い爆弾ケイに白抜きの文字」で「Fat free !!!!」などという超目立つ表示になっています(ちなみにこのテの表示はブックスタンドで売られている「おまけつき雑誌」にも「FREE !!」とかって書いてあるヤツとデザインはとてもよく似ています。この「FREE !!」にもアメリカ人は非常に弱く、ついつい手に取ってしまうと聞いたことがありますが、それと同じ理屈を利用したデザインなんでしょうね)。 「Fat FREE !!!!」と書かれているのですから、その食品は確かに脂肪分はゼロなのでしょう。でもね……いくら脂肪分ゼロでも高カロリー食品を食べたら痩せないんじゃ?、と思うのは私だけでしょうか?

 それに食べる量だって世界的に見ても、かなり、いやいや、すご〜く多い部類に入っているはず。脂肪分ゼロの食品を買ってしまうニューヨーカーはダイエットしてるよ、という自己満足、つまりダイエットしなくちゃいけないというストレスから逃げるほうが、ニューヨーカーには必要だったりするんでしょうか?
 わ、わからない。

 

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