#16 フュージョン「松」の巻

さて、ずいぶんとお久しぶりにお届けさせていただきます。
「NYに行ってきます」には「クライアントのご厚意で、ビジネスクラスを堪能してまいります〜」とか書いたせいなのか、天誅なのか、なんと、あろうことか諸事情により、渡航前日キャンセルという信じられない出来事があったりなかったり……。個人的に久しぶりに冬のNYを堪能できると思っていたので、こんな大どんでん返しにはヤられましたです。呆然、ハイ。で、気を取り直して、やっとやっと行ってきました。ええ、今回も当然エコノミーなんですけれども(泣)。

 今回の目的はいくつかあるのですが、食べる方はというと、こちらもいくつか目論見がありました。まぁ、それはおいおい、書かせていただくとして。その目的のために、まず日本から目標を定めていた店が2店。

 そういうわけで本題に突入しますが、Sep-11によって、目前に控えた旅行を泣く泣くあきらめたPIYOKO達は実はこれを2年前にやりたかった!これ、とは……題して「フュージョンを食らえ!」。つまりですね、題名そのまんまなんですが、2001年当時、NY本の合い言葉でもあったフュージョン料理を食べて食べて、東京のフュージョン事情と比べながら楽しんでしまおう〜、という目標があったのです。 正直、2年前に比べたらちょっと目新しくない部分もあるけれど、楽しければ、おいしければOK〜と軽いノリで1店めは、絶対に行きたかった「SUSHI SAMBA7」を日本から予約。その時点から、PIYOKOの頭の中はキレイに盛りつけられた巻物SUSHIが、頭の中を行進していくのでありました……。

 SUSHI SAMBA7の予約当日。やはり人気店は違いました。
というのも実は「当日にコンフォームしてくださいね」と予約時にお店の予約係に念押しされていたのですが、お店に着いてから納得。店の外には目立つリムジンが入れ替わり立ち替わり現れたかと思うと、その中から着飾った人をはき出します。店の中にも予約してなかった、それなりポジションであろうヤッピーたちがウェイティングバーにあふれてて、店内は異常な人口密度と熱気が!(店内の画像に写ってうる人のほとんどがウェイティングの人。この人達はいつになったらテーブルにつけるんだろう?)
 とはいえ、これはあくまでも予約をしていない人たち。PIYOKO達は予約のおかげで待たされることなく、2階の眺めの良いテラス席に通されました。こんないい席に案内してもらえれば料理だけでなく、フュージョンを出す「店」としてもいろいろ拝見できそうで、早くも料理以上に楽しみなPIYOKO。顔がニヤつきます。オーダーはワインをボトルで入れ、前菜3品に、SUSHIセットを。
 この時気づいたのですが、自分の目の前に広がっているBarのほかに、大きめのソファーぽいものもの発見。どうやら2階にもウェイティングエリアが。1階にも大きめのウェイティングエリアがあったけれど、この店はテーブルよりもウェイティングエリアのほうがなんだか多いかも(笑)。でもみんななんだか楽しそう。ウェイティング自体を楽しんでますね。余裕かましてる感じを演じてますねー。それも気持ちいい。

 頼んだワインは白。「テーブルの隅で冷やされてます」ではなく、カウンター奥にあるウェイターのステーションに置いてあります。テーブルからそれなりに距離がありますが、接客にこなれているウェイターは私たちのグラスを常にチェックし、タイミングを計り、適宜注ぐ。さすが、と言うべき仕事です。値段的にもっとお値段の張る日本の著名レストランでは、これみよがし的にテーブルにワインをセッティングしていきますが、こういう行き届いたサービスはあまり日本ではポピュラーではないですね。個人的にはこちらの方が好きなんですけれども……。

 前菜は和食をまったくしておらず、予想通りフュージョンの主張があるもので満足。寿司、フュージョン、そしてNYという場所を考えるなら、オーダーすべきものは、洋風のシーフードを使用した前菜、なにか肉っぽいモノ、そして、寿司。それも、巻物! 当然、海苔は逆巻きを! この店には、日本人が想像できる、いわゆる握りもあります。ただ、なんというか、握りを召し上がられたいのならば、もっと日本色が強い別の店へ行かれるべきです。日本人である私たちには、フュージョンぽい料理に比べて見劣りしてしまう可能性が大きいからです。

 ただひとつ後悔するのは「SUSHIセット」は割と普通っぽい握りばかりだったこと。PIYOKO達はどうしてもフュージョンチックな巻物が食べたくて、さらに巻物を追加したことは内緒ですが。
 フュージョン寿司と、NYらしいサービスを久しぶりに味わった一夜でした。
……2年越しのフュージョン。少々食べすぎ。

フュージョン、梅の巻に続く……
2003/12/04

 

メールはPIYOKOさんのもとへ届きます


Restaurant Loves You
by
PIYOKO

Copyright © 2000 H Beams Publishing Inc.
KOBE JAPAN