#17 フュージョン「梅」の巻

 さて、なぜ「竹」の巻がないかというと、今回NYではフュージョン料理を2回しかいただけなかったからでして、理由は個人的で安直。
で、で、味、雰囲気ともに満足だった「SUSHI SAMBA7」に続き、翌日訪れたのは、愛するPrince stという立地にある「PEEP」でした。
タイ料理をベースにしたフュージョン、という謳い文句なPEEP。愛するのは立地だけでなく、実は数ある料理の中でも、一番好きなのがタイ料理(NYLYでは言いにくいけど、バンコクのローカル屋台で何度食い倒れているか数え切れないほど〜)。そんなタイ料理をフュージョンです、と言われてしまうと好奇心が抑えられません。さらに前述の通り、立地! 店が私たちを手招きしているとしか思えない……ということで、2店めのフュージョン探検はPEEPに決定。
とかいいつつも、過去マンハッタンでのタイレストランで、「……」という結果に終わったこと数しれず。さてさて、曰くつきのタイ料理はどうなることやら。

 SUSHI SAMBA7は日本から気張って予約をしていたわけですが、PEEPに至っては「まぁ、早く行けば入れるんじゃないかい?」と思っていたんです。だってそんなに話題沸騰ってわけでもなさそうだったし。なにより面倒だった……というのが本音ですが。
Prince stにはほかにもたくさんオシャレなレストランがあって、PEEPは予約を入れてなかっただけに、行きたい店の誘惑を断ち切るのが大変なこと、大変なこと。
なんでSUSHI SAMBA7のように予約を入れなかったかというと、予約というシステムが個人的にあんまり好きじゃないから。日本でもよっぽど特別じゃなければ、予約って入れたくない。ちょっとおいしい店にいきたいね、ぐらいだと意地でも予約を入れたくなくなる。あ、まあ、個人的にの話です。

そんななか、たどりついたPEEPは紫色に光るネオン系間接照明がまぶしい、ウナギの寝床的なお店。わお、イマドキ(?)な照明だー、これぞフュージョンの照明〜!!
と、はしゃいでいたこの時間が一番楽しい時間になってしまうとは……。

 テーブル振り分け担当のお姉さん曰く「40分待ちぐらいかな?」と言われ「よ、よんじゅっぷーん?」……前日のSUSHI SAMBA7でいつまでもテーブルに着くことができない人々の姿が脳裏に。その立場を、まさか自分が味わってしまうとは。
 ただ突っ立って待っているだけでは楽しくない!、前日のSUSHI SAMBA7でウェイティングの人々を見習うべく、まずはお店のオリジナルカクテルから。
カクテルメニューのいくつかは、タイを意識したミント、レモングラス、などなどのフレッシュスパイスを使用したものもあったりして「うはー、オリジナルカクテル、ウマーっ」となごんでいたら「お席の用意ができました」。あらまあ、あっさりと席にたどり着いてしまいました(この間15分ほど)。
あれ……40分って言ったよね……ま、いいか。
ちなみにカクテル以外は、ほとんどアジアを意識することのないウェイティング・バーでした。もちろんお酒はとてもおいしいのですが……。

混雑している店を奥へ案内され、ワクワクしながら渡されたメニューを見た印象だと意外と品数が少ない。バーでいただいたカクテルに比べてアンバランスで肩すかし。
しかも、こういってはなんだけど、タイ料理というジャンルではない料理のフュージョンも少々見受けられ……あらら?、と思うメニューが多いような。
北部、東北部、中部、南部という地方別のタイ料理も区別するほどマニアックなタイ料理好きにとってはちょっと物足りないテイスト。というのもですね、味付けが華僑・タイ系ベースぽいです。たとえば「春巻きのニンジンソース」「生春巻き・細パスタ、豆腐添え」うーん、これは……? 特に生春巻きはタイではほとんど食べられない。
つまり味付けの系統で考えると……経営者も華僑マネーでこの店を作ってある可能性が大きい。

でもって。
やっぱり味も想像通りの中華系タイ料理風フュージョン。

ここまで読んでいただいておわかりでしょうか、PIYOKOのテンションの下がりようは。
タイ料理が格別好きでなければ、全然OKだとは思うのですが、超個人的には期待が大きすぎるぶん、肩すかし感が否めません。ああ〜! 料理の盛りつけも、フュージョンだったらこのぐらいはしておかないとね、というレベルで「すばらしい!」というオーラではありません。

少々冷静になったところで、客層を観察してみるとSUSHI SAMBA7よりワンランクダウン。明らかに客層オーラがグッとカジュアル&お手頃感があります。
これはこれで気楽に入りやすいので、状況によって店を使い分けすればいいということでしょう。
同じフュージョンを扱ったレストランでも、それだけでは同列に扱えないということがよーくわかりました。


結論:やっぱ、NYにおいてクセのあるタイ料理は「無理」ってこと!?
2004/05/22

 

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