#19 SHOW Review 第1弾!

さーて、いよいよ今回の各SHOWの私のReviewをお届けします。暑いNYの夏にふさわしいHOTなSHOWを十分に堪能してきました。 何度も見た作品もその回毎にお話したいと思いますので気長にお付き合いください。 それでは順に紹介していきましょう。

6月28日(水)マチネ The Music Man
タイムズ・スクエアの大看板  TONYをひとつもとることが出来なかった影響がどう出ているのか 不安を抱えながら席につきました。 でも私の心配をよそに劇場は水曜のマチネというのに大入り満員。子供連れの家族や初演をご覧になってこの再演を楽しみにいらした、ご年配の方々などで劇場は埋め尽くされていました。 そしてSHOWが始まると私の不安は一瞬にしてどこかへ。 ステージの上から始まるオーケストラのオーバーチュアから、いきなりこのSHOWはあいかわらずとんでもなく楽しいぞ!という予感をくれます。 そしてクレイグ(プロフェッサー・ヒル)の登場となるともう場内は 拍手喝采の嵐!4月に見た時の静かな客席とは打って変わって、彼がいまやブロードウェイの超人気者になっていることがよくわかります。 TONY賞では「76トロンボンズ」の一部(バシバシカット)が放送されましたが、なんといっても私のお気に入りなのはクレイグの歌声が最初に聞ける「トラブル」!ひとつの音符でいったいいくつの単語を発声しているのか、非常に興味をそそられるほど早口で歌うこの曲はクレイグが並みのエンターテイナーではないことを実証しています。そしてお馴染み「76トロンボンズ」ではいつ拍手が鳴り止むのだろうという完全なるショウ・ストッピング。 いまやブロードウェイを代表するSHOWメーカーとなったスーザン・ストローマンのあまりに偉大な才能に出会えた自分に思わず感謝したくなる2時間50分です。

6月28日(水)イヴニング CHICAGO
 実は4月に行った時に時間的に見ることが出来ず宿題として残っていた、ジーザス・クライスト・スーパースターをこの時間に見る予定を組んでました。TONY賞を見るまでは!作品紹介で見た「スーパースター」のシーンに頭をかなづちで殴られたようなショックを受け、すっかり見る意欲を無くしてしまい ました。 というわけでジーザスについてお知りになりたい方は私のお友達、すくらんぶるさんのNYミュージカル観覧・素人日記(http://members.aol.com/scranble/myhomeAOL.htm)をご参照ください。とにかく幕開けは豪華に豪快に楽しみたいという気持ちに押され!またまたCHICAGOを鑑賞する事にしました。 水曜日はTKTS(当日半額券売り場)でチケットが手に入るため客席も満席状態。トロンボーンのJazzyなサウンドに始まる もうすっかりお馴染みの「All That Jazz」を皮切りに繰り広げられる、アン・ラインキングの手によって蘇るFosse's World! そして登場人物たちのあいかわらずのゴーイング・マイ・ウェイぶりを見ていると、いつも気分がすっきりします(笑)! この時の主演の一人、シャロン・ローレンスはThe Music Manのクレイグ・ビエルコといろいろ噂が立っている、元ミス何とかの美人女優。TONY賞の主演男優賞のプレゼンターとしても登場しました。彼女のVelma(役名)にはクレイグが夢中になるのも納得のゴージャスな華やかさがあります。残念ながら彼女はこの週で降板、これからご覧になる予定の方はヴィッキー・ルイスがVelmaとして登場しますのでお楽しみに!

6月29日(木)マチネ PIPPIN
 こちらもオリジナルはボブ・フォシーの作品として大変有名です。初演時の主役には伝説的大スターのベン・ベリーンがまさしくマジカルな驚異のパフォーマンスで観客を圧倒しました。 初演時のものではありませんが同じくベン・ベリーン主演、チタ・リベラ、 ウィリアム・カット共演で絶句ものの素晴らしいパフォーマンスがビデオに なって発売されています!(50回以上は見てしまった!)今回私が見たのはその完璧なステージを新しく作り直したという冒険的作品。オリジナルの素晴らしさを知るスタッフにとっても大変な重圧を背負いながら、この作品を作っただろうと思うと、その意気込みだけでも十分に価値のある作品に仕上がってるのでは、と私は評価しています。ベン・ベリーンが演じた役はこんなに難しい役だったのかと改めて感じずにはいられない、今回のリーディングプレイヤーには若干がっかりしたものの、それを補って余りある素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたのがタイトル・ロール、ピピン役のジャック・ノースワージィー。 彼は映画での活躍が多い人のようで最近では「U-571」という大ヒット映画(日本公開はまだ)の主人公の一人として登場しているようです。 ビデオではあまり踊らなかったピピンがこのプロダクションでは、歌って踊って八面六臂の活躍を見せてくれます。作曲のステファン・シュワルツもこのニュープロダクションの為に新曲を書き下ろし、PIPPIN2000として上々の仕上がりになっています。残念ながら公演は7月23日までとなっています。

6月29日(木)イブニング CABARET
 多分、今回で6回目の鑑賞となるこの作品、主役のサリーが ジュエリー・フィッシャーに交代しています。彼女の出演は 今月いっぱい。8月からは日本ではなんといっても バックトゥザフューチャーでお馴染みでしょう、リー・トンプソンが サリー役として登場します! 開演前からキャバレーガールズたちがステージに現れて 悩殺ポーズをとりながら私たち観客を1951年、ベルリンの キャバレーへ誘ってくれます。 ステージとはわずか30cmくらいの至近距離の座席は目のやり場に 困ったり、お姉ちゃんたちに葉巻の煙をかけられたりと 通常のSHOW鑑賞とは全くかけ離れた体験が出来ました。 しかし私が今回最も新鮮に驚いたのは映画「アメリカン・ビューティー」で アカデミー監督賞に輝いたサム・メンデスの演出力です。 近くで見るとまさに心憎いばかりの心配りの行き届いた 細かい演出には若いながら舞台の魅力を知り尽くしている ブロードウェイデビューにあたり彼の思い入れが感じられる深いステージングです。 6月30日(金)イブニング The Music Man かぶりつき、クレイグ! というわけで前から2番目のこんなゴージャス席に座っていると、ストローマンのサービス精神がこんなところにも!と、思わずうれしくなる趣向があちこちに見受けられ、また新たな魅力が見出せてとても興味深い鑑賞となりました。そういう意味でもいろいろな座席から何度見ても楽しい作品だなあと改めて感動してしまいます。 さて、クレイグの汗がこちらにも飛んできそうな位置での鑑賞は彼の魅力はもちろん、他のオリジナルキャストの面々のそれぞれの名演が光っているのが細かくわかります。 レベッカ・ルーカーのマリアンは無難な評価となっているようですが、実際は彼女がいかにうまい女優かというのがよくわかります。 この地味な女性をけっしてうまさを際立たせることなく、まさしく自然に演じることができる非常にテクニカルで確かな演技力の持ち主です。My White Nightはそんな彼女のうまさが光る名シーンとなっています。

前半3日分でもこれだけ長くなってしまいました! 次回は中盤戦!

   

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